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ナイジェルケーボンと言えば


今回はナイジェルケーボンを語るうえで欠かせないアイテムと言えば?

やはり

・BRITISH OFFICER'S SHIRT
・RAILMAN DENIM PANT

ではないでしょうか。

まず、BRITISH OFFICER'S SHIRTとは
ナイジェルケーボン(NIGEL CABOURN)のブリティッシュオフィサーズシャツ
1940年代の英国士官が着用したシャツをベースにしたデザインです。

前タテが第5ボタン位置で終わり、大きくカーブした左身頃が続きます。前タテを持たない第6ボタンは、共地のパーツにより補強されていて、シャツの着用方法がパンツインが主流だった頃の機能性を優先させています。

タテ糸にコットンの短繊維をくしけずるようにする工程を施したコーマ糸を使用しています。毛羽が少なくしなやかで肌触りが良く、しかも強靭で光沢があるのが特徴です。ヨコ糸にはスーピマ・コットンとサンフォーキン・コットンという超長綿を掛け合わせた単糸です。このヨコ糸が太番のため、全体に厚みと迫力があり、自然でまっすぐなムラが生じ、豊かな表情を作っています。
そして織り上がった生地には、上質なコットン繊維が持つ、ツヤのある自然な光沢が見られます。
襟元は隠しボタンダウンになっているので衿の形が崩れにくくなっています。隠れた部分への拘りに妥協を許さない、ナイジェルケーボンの姿勢が強く感じられる一着です。

続いて RAILMAN DENIM PANTとは
ナイジェルケーボン(NIGEL CABOURN)のレイルマンデニムパンツ - ワイド
1900年代初頭、鉄道員に愛用されたビンテージデニムをベースにしています。 股上が深く、すそ幅が広い、ワイドタイプのデニムです。当時のファブリックの設計は元々意図したものではなく、戦時下のデニム工場で場当たり的に誕生しました。
ワークウェアとして大量生産すべきファブリックでしたが、物資そのものの不足、供給の不安定さにより同じ太さの番手の糸の入手に苦しんだということです。
経糸はある程度まとまった量の同番手の糸をセットする事が織物業界の常識でした。
デニムの生産は急務であったために、デニム工場はやむを得ず、手に入る異番手、すなわち太さの異なる経糸を、入荷した順にランダムにセットして生産を行いました。
この極めて特異なデニム生地は、戦時下のある特定の工場で生まれ、物資の安定した戦後にはすぐ消えてなくなりました。
本ファブリックは、5番、6番、7番とそれぞれに微妙に、しかしはっきりと異なった太さの糸を完全にアトランダムにタテに掛けています。見た目では判別のつかない糸を規則性なく掛けるという作業は、現代においては非常に時間と手間のかかる困難な工程です。
起伏に富んだファブリックは履き込めば履き込む程に、その起伏に応じて経年変化を起こしますので、世の多くのデニムとは全く異なります。

どの辺がナイジェルケーボンらしいですか?とよく質問を受けますが短くまとめると、

「実際にあった生地、形や文化、出来事をベースにして現代に伝わる形を採用し何百年も受け継がれる逸品を作り続けている」ということです。

私自身もコレクター気質ですが最近は自分がいなくなった後のことを考えるようになりました。親族などにとっては自分が所有しているビンテージものも価値がなく、いなくなったら処分されてしまうかもなんて思うようになりました。でも生前いつも着ていた服となれば捨てられにくいですから笑

ナイジェルケーボンは自分がその時代に生きていた証を残しながら文化を継承できる素晴らしい服です。

ヘビーに使えば使うほどいろんな人に見てもらう機会が増えるため文化を継承できます。

販売側としては複雑な心境ですがいつもわが子のように日々商品を見送っています。

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