脱脂綿のような綿の短繊維を撚り合わせて一本の糸にする事を撚糸と呼びますが、3種類の撚糸方法に着目し、それぞれ襟ぐりの形、肩部分の縫製、ポケット使いなど、異なるデザインが楽しめる３枚パックのTシャツです。


1830年ごろ誕生したリング紡績方法は、機械では最古で現代に継承され続けている、最も基本的な紡績方法です。


脱脂綿のような固まりを粗く糸状にしにしたものをローラーで引き出し、ボビンの周りを回転するリングに通しボビンに巻き取っていきます。
ボビン自体も高速で回転するため、両者の動きと速度によって撚糸される仕組みです。
安定した肌触りです。


1950年代に開発された、オープンエンド紡績方法です。
脱脂綿のような固まりをさらに細かい固まりして、短繊維がバラけ空気の渦の力で再び収束しながら撚りがかけられます。
遠心力で外殻に比較的粗い繊維を集めるため、適度に硬く、ドライな肌触りです。


このタイプのみポケットが付き、ビンテージのディティールの一つであるフリーダムスリーブ仕様や、サイドに縫製のない丸胴ボディを使用しているため、ストレスなく着用していただけます。


1990年代に日本で生み出され、日本の最新技術が凝縮されたVORTEX紡績方法です。
圧縮空気の旋回流により、繊維の先端が糸の中心に集束され、常に糸の中心が真っ直ぐで無撚の状態となりま す。
短い繊維はエアによって吹き飛ばされます。そしてそれぞれの繊維が糸の中心に向かって撚りこまれ、他の繊維によって覆われていきま す。そのため糸の内層に繊維がしっかり保持された繊維の動きにくい構造となり、「もっとも毛羽の少ない紡績糸」となります。
毛玉、毛羽が少なく、毛羽が糸の中に潜りこむため、とても滑らかな肌触りになります。
洗濯に強く、水を吸いやすいなどの特徴を持っています。
（村田機械株式会社様ページより引用、抜粋しています。）