<NIGEL CABOURN>BALMACAAN COAT ( HALFTEX )
新素材のオリジナルファブリック「ハーフテックス」を使用したバルマカーンコートです。ビンテージのコットンキャンバスのような質感で非常に軽い着心地です。
いわゆる「ステンカラーコート」ととして日本ではお馴染みですが、ステンカラーというのは和製英語なので、イギリスでの正式名称は「バルマカーンコート」と呼ばれています。スコットランドのバルマカーンが由来で、この地域で着用されていたコートがルーツになっています。
伝統的で非常にシンプルなデザインですが、世界中で愛用されています。
ビンテージのディティールを忠実に再現しています。
襟を立てた際にしっかり固定できるようにレザーパーツがセットされていて、襟を閉じる距離を6段階に調整できるように考慮されています。
ラグランスリーブ仕様で、ジャケットの上から羽織っても肩の動きがスムーズです。
両脇のポケットは本来の物入れとは別にスリットを設けてあり、下に着用したジャケットなどのポケットに、あるいは身に付けた装備品にアクセスできるよう考慮されています。
取り外しができるライナーが付いています。
比翼仕立てになっています。
= 新素材の『HALFTEX / ハーフテックス』とは =
ナイジェルケーボンの所有する膨大なビンテージウェアのコレクションの一つに第一次大戦で運用されたトレンチコートがあります。
約100年前のものです。
塹壕の中で着用されたトレンチコートは分厚いキャンバスで出来ており、冷たい雨やむき出しの瓦礫から兵士の体を確実に守れるように設計されたものでした。
それ故、その剛性はとてつもない重さを持っていました。
「ビンテージのコットンキャンバスの持つ、経年変化により水分の飛び切ったドライタッチと天然繊維であるコットン特有の滑らかでナチュラルなタッチを持ちながら、重量だけを軽減するファブリックはできないか?」
そこでナイロンに着目しました。ナイロンスパン(短繊維)を成形し、それを天然繊維同様に撚り合わせる事で一本の糸を形作っています。強度や剛性を保ちな がら、撚糸した後にかける加工により短繊維の中を空洞になるようにし、驚異的な軽さを実現しました。オリジナルの特殊加工を積層的に重ねたファブリックに 仕上げ、「100年の時を経たナチュラルなコットンキャンバス」を再現しています。
非常に高い剛性を持ち、ビンテージコットンと同様の風合いでありながら、驚異的な軽さ。 同様の厚みにコットンキャンバスの約半分の重さしかない新しいファブリック。
(AW17シーズンカタログより抜粋)