<NIGEL CABOURN>HOSPITAL JACKET - DONEGAL TWEED
1940年代、イギリスの医療施設で傷病兵の為に貸与されたジャケットをベースにしたデザイン。
礼節を重んじるイギリスでは、ちょっとした外出でもジャケットを着ることが習慣となっていたため、このようなジャケットができたと言われています。
イギリス伝統のセビルロウを思わせる上品さを持ちながらも、芯地や裏地、パッドを省くことで、体によく馴染むソフトな仕立てです。ナイジェルケーボンの定番・ホスピタルジャケットは、毎シーズン生地やボタンなどのディテールを替えてデザインされ続けてきました。
表地のファブリックには、1900年代初頭のハリスツイードを解析し、原料には毛足が短く、太いブリティッシュウールを使用し、100年の経年変化した生地を再現しています。何色もの糸をホームスパンで紡ぎ、織りあげて出した色味は均一ではないため、一点一点実に味わい深く仕上がっています。
胴部分裏地ファブリックには、1940年代の英国陸軍空挺部隊が運用したカモフラージュプリントを染料、顔料、オーバーダイの3種の原料と技法を用いて施してあります。
白生地に複数の版を重ね、ビンテージの持つ版のズレまでも再現。通常の2、3色でプリントした単純なカモフラージュプリントに比べ、とても豊かな表情を持ちます。
前身頃、袖口には椰子のボタンを搭載。
袖部分裏地に使用されたクラシックなストライプ柄のファブリックが、より英国らしい雰囲気を醸し出しています。
同素材のベストとパンツと合わせて、3ピースでの着用も可能です。
街着としても素敵ですが、肩まわりの締め付けがないアンコンジャケットならではの利点を生かして、釣りやサイクリングなどのアウトドアシーンにもおすすめです。動きやすく仕立ての良いジャケットは、現代においても、英国紳士のアクティブなカントリースタイルのマストアイテムです。