1950年代の英国の沿岸警備隊が採用していたヴィンテージウェアをベースに、ボタンなどには1940年代の米国海軍のディテールを採用。
四方を海で囲まれた英国では、沿岸警備隊の役割は他国からの侵攻、海難防止、救助など多岐に渡ります。
艦橋や甲板などの厳しい気象条件で使用することから、防風、防寒のための大振りなチンストラップが備えられ、風向により左右どちらでも上前を変えることが可能となっており、冷えた手を温めるために縦に切り込みを入れたマフ・ポケットが付いています。
生地にはハリスツィードにも共通する紡毛原料を使用し、製織の段階で打ち込み本数を限界まで高め、超高密度に製織しています。この紡毛ウールを織れる機屋は、日本に一件しかありません。
補強のためのレザーパーツは、優れた原皮をベジタブルタンニンでなめし、「芯通し」と呼ばれる染色技術で芯の部分まで染料を染み込ませるという加工技術を駆使したレザーを使用しています。
英国陸軍特殊空挺部隊が運用したカモフラージュ柄を匠に再現した身頃裏地には、ナイジェルケーボンならではの英国らしいセンスが感じられます。
頑丈で経年変化も楽しめるメタルボタンを使用。