<NIGEL CABOURN>BRITISH OFFICERS SHIRT OX
1940年代の英国士官が着用したシャツをベースにしたデザインです。
前タテが第5ボタン位置で終わり、大きくカーブした左身頃が続きます。前タテを持たない第6ボタンは、共地のパーツにより補強されていて、シャツの着用方法がパンツインが主流だった頃の機能性を優先させています。
タテ糸にコットンの短繊維をくしけずるようにする工程を施したコーマ糸を使用しています。毛羽が少なくしなやかで肌触りが良く、しかも強靭で光沢があるのが特徴です。ヨコ糸にはスーピマ・コットンとサンフォーキン・コットンという超長綿を掛け合わせた単糸です。このヨコ糸が太番のため、全体に厚みと迫力があり、自然でまっすぐなムラが生じ、豊かな表情を作っています。
そして織り上がった生地には、上質なコットン繊維が持つ、ツヤのある自然な光沢が見られます。
襟元は隠しボタンダウンになっているので衿の形が崩れにくくなっています。隠れた部分への拘りに妥協を許さない、ナイジェルケーボンの姿勢が強く感じられる一着です。